γ-アミノ酪酸（Gamma Amino Butyric Acid）
略して、GABA(ギャバ)はドーパミンなどの神経伝達物質の過剰分泌を抑えることにより、興奮状態を抑制しリラックス状態をもたらす作用があります。

その働きは主に、人間をはじめとするほ乳類の脳や脊髄に存在し「抑制性の神経伝達物質」として機能している物質です。

アスリートが受ける過剰なストレス対策や、ストレス社会で生活する現代人の精神の安定に効果を発揮し注目を集めています。

ギャバが脳内で生成されるためにはグルタミン酸が必要不可欠ですが、GABAが基本的に抑制性の神経伝達物質であるのに対して、グルタミン酸は基本的に興奮性の神経伝達物質です。

抑制性物質が興奮性物質から作られることで、人は自然と精神バランスを保つ事が出来ているのです。

しかし、過剰なストレスを浴びることにより、相互のバランスが崩れて興奮性の神経伝達物質が過剰に分泌されることになり、過度の緊張状態が続きリラックスできなくなるのです。

では、不足した分を外部から取り入れることで、そうした症状は緩和されるのでしょうか？

残念ながらＧＡＢＡは、血液脳関門（脳の関所のような場所）を通過しないことがわかっており、体外からＧＡＢＡを摂取しても、それが神経伝達物質としてそのまま用いられることはありません。
しかし、経口摂取したGABAが，精神的ストレスに対して緩和効果を示すことや，精神的ストレスによる免疫機能の低下を抑制することが報告されているのも事実です。

そのメカニズムが具体的に解明されている訳ではありませんが、
経口摂取したGABAが血液中に溶け出し、腸管などに作用し「腸」のGABA受容体が刺激を受け、その刺激が脳と腸をつなぐ中枢神経を伝って脳に届き、脳内でのGABA産生能力が向上しているとう報告があります。

摂取量の目安としては、一回30mgが適量とされています。
より効果を実感されたい場合は、
50～100mgのギャバを食品やサプリメントから摂取することで、ストレス軽減などの効果が期待できると考えられています。

GABA摂取で期待できる効果とは？

・血圧上昇抑制作用
・コレステロールの減少
・抗ストレス作用

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